国内と海外のFXで違う? ロスカット計算の基準を現役トレーダーが徹底解説

FX

FXトレードにおいて重要な役割を果たしているのが、ロスカットです。

”強制ロスカット”と聞くとネガティブな印象を持つ方も多いかもしれませんが、このシステムは大きな損失からトレーダーを守るために存在します。この安全装置がなければ、予期しない大きな損失を抱えるリスクがあります。そのため、正確な証拠金計算とリスク管理が極めて重要です。

「証拠金はどの程度必要なのか?」

「ロスカットはどのタイミングで発生するのか?」

これらの疑問に答えるために、この記事では国内と海外のFXブローカーでロスカット計算の基準がどのように異なるかを現役トレーダーの視点から徹底解説します。

内容は以下の通りです。

・ロスカット計算の基本

・国内FXのロスカット計算方法と比較一覧

・海外FXのロスカット計算方法と比較一覧

・国内と海外のロスカット基準の比較

・ロスカット基準を活用するトレードテクニック

FX歴3年目の渚です!

トレードスタイルは検証重視のメカニカルトレードで、MQL4のプログラミングやTradeTrainerを利用して、検証を行っています。

普段のトレードではAxioryを使用し、自身で開発した手法により4ヶ月で資金を30万円から150万円までに増やすことに成功したこともあります。

その時の記事もあるのでぜひ読んでください

≫【検証済み】爆益実績ありのシンプルFX手法を大公開

現在はFintokeiにて資金5,000万円でトレード中・・・・

ロスカット計算の基本

ロスカットはFXにおいて非常に重要です。これは、証拠金維持率が一定の基準を下回ると、自動的にポジションを閉じる(決済する)ことで損失は確定するものの、それ以上の大きな損失を防ぐというものです。

証拠金維持率とは、トレーダーが取引をする際にFX会社に預ける資金に対して、現在必要な証拠金の割合のことです。

詳しくはこちらをご覧ください。

市場の価格が不利な方向に動くと、この証拠金維持率は低下します。証拠金維持率が事前に設定された限界値、例えば100%や50%を下回ると、ロスカットが発動され、ポジションは自動的に閉じられます。

もし、このロスカットが設けられていなければ、預けた証拠金を失うだけでなく、それ以上の損失も生じる可能性があります。

この制度の主な目的は、トレーダーの残りの資金を保護することです。そのため、トレーダーはロスカットがどのような状況で発動されるのか、そして国内口座と海外口座でどのような違いがあるのかを理解しておく必要があります。

国内FXのロスカット計算方法と比較一覧

国内のFX口座では、各FX会社が金融庁の規制に従い、特定の証拠金維持率を設定しています。レバレッジ25倍を使用し、ロスカット水準が50%に設定されている場合の計算例を見てみましょう。

トレーダーがドル円を150円で1万通貨取引する場合、必要証拠金の計算は以下の通りです。

必要証拠金=((取引量×取引価格)÷レバレッジ)×ロスカット水準

((1万通貨×150円)÷25)×0.50=30,000円

となります。

この場合、1万通貨取引するのに必要な証拠金は60,000円なので、30,000円のドローダウンが発生すると強制ロスカットが行われます。

強制ロスカットが行われる際に激しい相場変動が伴うと、証拠金がマイナスになる可能性があります。これはスリッページや取引時間外の価格ギャップ(窓開け)により発生することがあります。このような状況になると、トレーダーは証券会社にマイナス分の証拠金を補填する必要があり、事実上の借金が発生します。

この借金を返済しない場合、口座の凍結や証券会社からの督促が行われることがあります。さらには裁判や強制執行へと発展する可能性もあるため、リスク管理には十分な注意が必要です。

では実際にどの水準でロスカットされるのでしょうか。主な国内証券会社を比較してみましょう。

FX会社ロスカット水準
外為ドットコム100~50%を任意で設定可能
みんなのFX100%
GMO外貨50%
GMOクリック証券50%
DMMFX50%
JFX100%
FXTF50%
ヒロセ通商100%

このように国内口座と一概に言っても、強制ロスカットの水準は様々です。安全に資産を運用するために、自身の使っている証券会社のロスカット対応を今一度確認しておきましょう。

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海外FXのロスカット計算方法と比較一覧

海外FXの場合、国内口座とは異なり、ほとんどのブローカーがゼロカットシステムを導入しています。これは、証拠金維持率が指定の割合を割り込んだ場合、強制ロスカットが行われる点は国内口座と同じですが、それ以上の損失が発生しないという安心感があります。

このシステムにより、市場の急激な動きによって発生する可能性のある損失が証拠金を超えることはなく、トレーダーは預けた証拠金以上の負債を抱えるリスクから保護されます。このため、海外FXはリスクが高いと言われる一方で、トレーダーにとっては比較的安全な環境を提供していると言えます。

では実際に主なブローカーを比較してみましょう。

FX会社ロスカット水準
XM20%
AXIORY0%(マックス口座)
Exness0%
FXGT20%
iFOREX0%
TitanFX20%

このように、0%または20%が主流です。トレーダーは自身が使用しているブローカーのロスカット水準を確認し、安全に資産を運用するための準備を整えることが重要です。

国内と海外のロスカット基準の比較

このように国内と海外で大きな違いがあり、これがトレーダーの戦略に大きな影響を与えるため、これらを理解したうえで利用することが重要です。

国内口座は金融庁の規制の下、証拠金維持率が比較的高く設定されています。一般的には100%から50%の範囲でロスカットが設定されており、これにより急激な変動から資産を守ってくれます。

しかし、レバレッジも同様に厳しく規制されているので、大きな利益を得る機会は限られています。また、場合によっては証拠金以上の損失を被るリスクも存在します。

一方、海外FXは多くのブローカーがゼロカットシステムを導入しています。これにより、リスクが限定され、ロスカット水準も0%や20%と非常に低くなっています。

この低いロスカット基準は高いレバレッジの利用が可能となり、巨大な利益を狙うことができますが、それに伴うリスクも増大します。

トレーダーは自身のリスク許容度とトレードスタイルに応じて、国内口座と海外口座のどちらで取引を行うかを選択する必要があります。

どちらが良いか悪いかではなく、用途に応じて使い分け、適切なリスク管理を行うことが重要です。

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ロスカット基準を活用するトレードテクニック

ロスカット基準を理解したうえで、それをトレードに活かすことが重要です。

ここでは現役トレーダーの視点からおすすめのトレードテクニックを詳しく解説します。

・海外口座でローリスクハイリターンを目指す

・国内口座で安定した運用を目指す

・Fintokei(フィントケイ)を利用する

海外口座でローリスクハイリターンを目指す

海外口座にはハイリスクハイリターンというイメージがありますが、ゼロカットシステムを活用することでリスクを徹底的に限定し、高いリターンを目指すことが可能です。

例として、100万円の資金を持っている場合、全額を一度に投資するのはリスクが高いです。より安全に進める方法として、この100万円を10等分に分割し、段階的に入金する方法があります。このアプローチにより、全資金を一度に失うリスクが大幅に減少し、各トレードの成果を評価しながら次のステップに進むことができます。もしロスカットが発生しても、10万円以上の損失を出すことはないため、より大胆にトレードを行うことが可能です。

この方法によって、一部の資金が損失を被った場合でも、残りの資金で回復を図ることができ、全体のリスクを効果的に分散することができます。このようにして、海外口座での取引を通じてリスクを管理しつつ、高いリターンを追求することが可能になります。

国内口座で安定した運用を目指す

国内口座は、レバレッジが最大で25倍、ロスカット水準が100~50%と設定され、スプレッドが海外口座と比べて小さいため、安定した運用を目指すトレーダーにとって理想的です。また、海外口座では難しいスキャルピングなどの短期トレードにも向いています。

一度に大きな利益を得ることは難しいかもしれませんが、小さな利益をコンスタントに積み上げることで、長期的に安定した資産増加を期待することができます。

この方法は、特に初心者やリスクを抑えたい中級者のトレーダーに適しており、徐々に経験を積みながら資産を増やすことが可能です。

Fintokei(フィントケイ)を利用する

リスクを限定する上で、Fintokei(フィントケイ)というサービスが非常におすすめです。このサービスの最大の利点は、リスクを少額のエントリー料のみに抑えつつ、最大5000万円の大きな資金を運用できる点です。

例えば、9万9800円のエントリー料で初期資金2000万円のサファイヤプランにアクセスが可能です。このプランでは、ステップ1で8%の利益を達成し、ステップ2でさらに5%の利益を上乗せすることができれば、利益の80%をトレーダーが受け取ることができます。

また、レバレッジは100倍と海外口座に比べて低めに設定されており、いくつかの資金管理ルールが設けられています。5%の損失が出た場合や、口座全体で10%の損失が発生した場合は、その時点で失格となるため、厳格な資金管理法を学ぶのにも役立ちます。

まとめ

この記事では国内と海外のFX市場におけるロスカット基準の違いを解説しました。主要なポイントは以下の通りです。

・ロスカットは大損失を防ぐために重要で、国内外で基準が異なる

・国内口座は規制が厳しく、海外口座はゼロカットシステムが一般的で、高レバレッジが利用可能

・トレーダーは自身のリスク許容度に合わせて、適切な市場を選ぶべき