FXにおいて重要な知識となるのが”証拠金”に対する理解です。どうしてもテクニカル分析やインジケーターに注目しがちですが、資金管理の部分もおろそかにしてはいけません。
「証拠金の計算方法がややこしい…」
「結局国内口座と海外口座はどちらがいいの?」
「いくらあれば始められる?」
と思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、FX証拠金についての基礎的な知識からプロトレーダーが実践しているテクニックに至るまで以下の5つの項目まで詳しく解説していきます。
・FX証拠金とは
・FX証拠金の計算方法
・国内口座と海外口座の証拠金計算方法を比較
・国内、海外口座でFXを始めるための最低証拠金
・プロトレーダーが教える証拠金テクニック
FX歴3年目の渚です!
トレードスタイルは検証重視のメカニカルトレードで、MQL4のプログラミングやTradeTrainerを利用して、検証を行っています。
普段のトレードではAxioryを使用し、自身で開発した手法により4ヶ月で資金を30万円から150万円までに増やすことに成功したこともあります。
その時の記事もあるのでぜひ読んでください
現在はFintokeiにて資金5,000万円でトレード中・・・・
1.FX証拠金とは?
FXにおける証拠金とは、FXトレードするためにトレーダーがFX会社にあずける『担保金』の一種です。
この担保金はトレーダーが取引を行う際の信用の証明として機能し、証拠金を基にしてその額以上の取引を可能にします。
FXにおいてはこの証拠金とレバレッジを掛け合わせることにより、実際の取引量が決定されます。
2.FX証拠金の計算方法
証拠金を計算する際は以下を理解する必要があります。
・レバレッジ
・証拠金維持率の仕組み
・証拠金維持率の計算方法
1.レバレッジとは?
レバレッジは「てこの原理」という意味で、少ない資金で大きな取引を可能にするシステムのことです。
例えば、1ドル=100円で1万通貨を取引するケースの場合の必要証拠金は以下のようになります。
・レバレッジ1倍⇒100円×1万通貨÷1倍=100万円
・レバレッジ10倍⇒100円×1万通貨÷10倍=10万円
・レバレッジ25倍⇒100円×1万通貨÷25倍=4万円
・レバレッジ1000倍⇒100円×1万通貨÷1000倍=1000円
このようにレバレッジを高めるにつれ必要証拠金は少なくなりますが、その分損益の幅も大きくなるため、よりハイリスクハイリターンになります。
2.証拠金維持率の仕組み
証拠金維持率というのは、口座残高に対する必要証拠金の割合のことです。
この比率が設定されている基準値を下回ると、追加証拠金の要求(マージンコール)や、保有ポジションの自動解消(強制ロスカット)が発生します。
特に強制ロスカットが実行されると、その時点で損失が確定してしまいますので、注意が必要です。
ロスカットレベルは各FX会社によって異なりますが、一般的には20~50%の範囲で設定されています。
そのため、トレーダーは自身が取引している証券会社のロスカット基準を事前に確認し、理解しておくことが重要です。
3.証拠金維持率の計算方法
証拠金維持率は口座残高÷必要証拠金×100で求めることができます。
例えば、口座残高が10万円で、必要証拠金が5万円の場合、証拠金維持率は10万円÷5万円×100=200%となります。
安全な運用を維持するための基準として、100%を下回らないことが望ましいです。
数値が高ければ高いほど運用状態が健全であることを示し、100%以下になると口座残高が必要証拠金を下回る、リスクの高い状態にあると考えられます。
3.国内口座と海外口座の証拠金計算方法を比較
証拠金については国内口座と海外口座で大きく異なります。それぞれの特徴としてレバレッジの差が顕著であり、これによりメリットやデメリットが生まれます。以下で具体的な違いを詳しく解説していきます。
・国内口座、海外口座はレバレッジが大きく異なる
・国内口座のメリット・デメリット
・海外口座のメリット・デメリット
1.国内口座、海外口座はレバレッジが大きく異なる
国内口座では、金融庁の規制によりレバレッジの最大倍率は25倍までに限定されています。これを株式投資の信用取引の最大3倍と比較すると、FX取引のレバレッジは比較的高い設定と言えます。
一方、海外口座ではレバレッジの規制が各段に緩和されており、多くのブローカーが100倍、場合によっては最大1000倍のレバレッジを提供しています。
2.国内口座のメリット・デメリット
国内口座の証拠金におけるメリットはやはり「安全性」です。最大25倍というレバレッジ制限があるため、資金を一気に失うリスクを抑えることができます。
しかし、デメリットとしては、小さな資金で大きな利益を出しづらい点が挙げられます。
3.海外口座のメリット・デメリット
海外口座のメリットは「高いレバレッジ」です。
これにより少額から大きな利益を狙うことが可能になり、SNSでは10万円を1000万円にしたという投稿もよく見かけます。
一方、デメリットは高いレバレッジをかけることにより、資金を溶かすリスクが高まることが挙げられます。まさにハイリスクハイリターンといえるでしょう。
Fintokeiなら少額でリスクを抑えながら、大きな資金を運用できます!
4.国内、海外口座でFXを始めるための最低証拠金
FXトレードをする際には、特に以下の2つの要素が重要になります。
・狙う値幅(Pips)
・レバレッジ
ここで、国内口座のレバレッジを25倍、海外口座を100倍と仮定して考えてみましょう。
証拠金10万円 | 証拠金50万円 | 証拠金100万円 | ||||
獲得値幅(Pips) | レバレッジ25倍 | レバレッジ100倍 | レバレッジ25倍 | レバレッジ100倍 | レバレッジ25倍 | レバレッジ100倍 |
5 | ¥1087 | ¥4340 | ¥5435 | ¥21740 | ¥10850 | ¥43400 |
10 | ¥2174 | ¥8680 | ¥10870 | ¥43480 | ¥21700 | ¥86800 |
15 | ¥3261 | ¥13020 | ¥16305 | ¥65220 | ¥32550 | ¥130200 |
20 | ¥4348 | ¥17360 | ¥21740 | ¥86960 | ¥43400 | ¥173600 |
30 | ¥6522 | ¥26040 | ¥32610 | ¥130440 | ¥65100 | ¥260400 |
40 | ¥8696 | ¥34720 | ¥43480 | ¥173920 | ¥86800 | ¥347200 |
50 | ¥10870 | ¥43400 | ¥54350 | ¥217400 | ¥108500 | ¥434000 |
100 | ¥21740 | ¥86800 | ¥108700 | ¥434800 | ¥217000 | ¥868000 |
このように1日の獲得Pips、レバレッジで利益は大きく異なります。
例えば、証拠金10万円で5Pips獲得した場合はレバレッジ25倍で約1087円、レバレッジ100倍では約4340円の利益となります。
ただし、より多くの値幅を狙うことや高レバレッジを使用することは、それに伴ってリスクも高まり、取引の難易度が上がることを意味します。
自分の資金量やトレードスキルを踏まえ、国内口座と海外口座のどちらを選ぶかを決める事が賢明です。現実的にいえば、例えば1日1万円稼ぎたい場合、国内口座では50万円程、海外口座では10万円程の資金が必要になると考えられます。
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5.プロトレーダーが教える証拠金テクニック
では最後に、実際に現役プロトレーダーが実践している証拠金テクニックを3つ紹介していきます。
1.両建て
両建ては、同一通貨ペアに対して買いポジションと売りポジションを同時に保有する戦略です。
この方法により、市場が上昇した場合は買いポジションが利益を生み、同時に売りポジションは同額の損失を出すことになります。この状態は、理論上ポジションを決済したのと同じ効果をもたらします。
時間軸を変えてこの戦略を利用することで、証拠金の使用効率をグッと高めることが出来ます。
例えば、ドル円のポジションをスイングトレード(保有期間数日~数週間)で1ロットのロング(買い)で保有している場合、短期トレードで1ロットのショート(売り)を行うことで、証拠金維持率に関する計算が事実上不要になります。
これにより、長期トレードのロングポジションを維持しつつ、短期トレードのショートで利益を得ることができます。
ただし、この戦略は市場の動きを正確に予測する必要がありますし、手数料やスプレッド分損してしまう可能性があり、難易度は高くなりますので取り扱いには注意が必要です。
2.Fintokei
少額で大きな資金を運用できるサービスとして、Fintokeiがおすすめです。
このサービスは最低2万円から最高30万円までのプランにより、200万円から5000万円の資金を運用することが可能です。
これにより、トレーダーは大きな利益を獲得できるチャンスが広がります。
またレバレッジは最大100倍なので、一般的な海外口座よりも安全性は高くなっています。
Fintokeは、いくつかの細かいルールがあり、プロップファーム(会社の自己資金を使ったディーリングを専門に行う金融会社のこと)の仕組みに似ています。
そのため、この仕組みをきちんと理解し、効果的に運用する必要がありますが、それさえできれば、非常に価値のあるサービスとなり得ます。
3.ボーナスを駆使する
多くの海外FXブローカーでは、新規開設ボーナスや入金ボーナスといったプロモーションを実施しています。
これらのボーナスを上手く活用することで、証拠金を増やすことができ、より大きな取引を行うことができるようになります。
ただ、これらのボーナスを利用する際には、各ブローカーが設定している条件やルールをよく理解しておく必要があります。
ボーナス分を出金するには一定の取引量を満たす必要があるなどの条件が設けられている場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
6.まとめ
この記事では、FXにおいての証拠金計算方法について解説してきました。要点は以下の3点です。
・証拠金維持率の高さ=トレードの安全性
・国内口座と海外口座それぞれのメリット、デメリットを理解し決定する
・両建て戦略やFintokeiのようなサービス、または海外口座のボーナスなどを有効利用し、証拠金を増やすのがオススメ