FXで勝てないのは勉強不足のせい
努力なくしてFXで勝つことはできない
以上のように不要に初心者トレーダーの心を煽る人が多いせいで、いつまでたってもFXに迷宮入りしたままの人が多いように感じます。
この記事では現役のトレーダーである私が、FXは勉強すれば勝てるのかどうかについて実体験をもとに語っていきたいと思います。
FX歴3年目の渚です!
トレードスタイルは検証重視のメカニカルトレードで、MQL4のプログラミングやTradeTrainerを利用して、検証を行っています。
普段のトレードではAxioryを使用し、自身で開発した手法により4ヶ月で資金を30万円から150万円までに増やすことに成功したこともあります。
その時の記事もあるのでぜひ読んでください
現在はFintokeiにて資金5,000万円でトレード中・・・・
FXが学校の勉強と違う点
勉強という観点において、「FXの勉強」と私たちが今までしてきた「学校の勉強」の違う点について解説していきたいと思います。
FXにおける勉強は学校の勉強とは性質が異なるものであり、学校の勉強のようにFXの勉強に取り組んでいる方は迷宮入りしてしまう可能性が非常に高いです。
ここではFXの勉強が学校の勉強と違う点を2つ上げていきます。
- チャートパターンを全て知っていても勝てない
- トレード手法に正解がない
チャートパターンを全て知ってても勝てない
学校の勉強では、英単語の意味を単語帳で暗記したり、数学の公式を暗記し実際の問題を解くことによって定着させるというような方法で勉強してきたと思います。
そして勉強に多くの時間を費やすほど、それだけの成果を得ることができたと思います。
学校の勉強と同じ要領でがむしゃらにチャートパターンの暗記に努めた人が多いかと思いますが、そこに費やす努力はFXの勝率にはあまり関わってこないというのが現実です。
- 三尊
- 逆三尊
- ダブルトップ
- ダブルボトム
- ダウ理論
- 移動平均線
- トレンドライン
実際にFXで利益を上げている私が理解しているチャートパターンやインジケーターはこのぐらいです。
私もFXを始めたての頃は様々なチャートパターンの勉強しました。
しかしFXに関する勉強方法についての見直しを行った結果、チャートパターンの暗記には意味がないことを悟り、チャートパターンの学習には時間を割かないようにしてきました。
ラプラスの悪魔
皆さんはラプラスの悪魔という言葉をご存知ですか?
ラプラスの悪魔とはどのような現象でも、未来の状態を完全に予測することができるとする概念のことを指します。
わかりやすく言うとラプラスの悪魔では、サイコロを振る瞬間の物理的な条件を完全に把握することができれば出る目を言い当てることができるとしています。
しかし、量子力学的な観点によりラプラスの悪魔の考え方は完全に否定されるものになりました。
これは株価や為替の値動きに関しても同じことを言うことができます。
市場の値動きは様々な出来事が原因となり発生していますが、それら全てを事前に知ることは絶対にできません。
つまりどれだけ多くのチャートパターンやインジケーターを知っていて、それら全てを使いこなしたとしても、値動きを完全に予測することは不可能だということです。
トレード手法に正解がない
学校の勉強では正解があることが前提だったと思います。
勉強を頑張るほどテストの点数はよくなりますし、実際にテストで一度も100点をとったことがないという人は少ないのではないでしょうか。
このように学校の勉強では努力次第ですべてを正解し、完璧を実現することができます。
一方でFXのトレード手法には正解はありません。
このことを「トレード手法に聖杯はない」といったような表現をすることがあります。
トレード手法における正解を強いていうのであれば、最も自分の性格や生活スタイルに合致し、そのルールを信じて運用を続けられるトレード手法のことを指します。
多くの人が勘違いしている事は、トレード手法に優劣があるということです。
FX手法はシンプルであっても十分に勝ち続けることは可能です。
どうしても難しいインジケーターやオシレーターを詰め込んだトレード手法に優位性を見出し、使いたくなる人が多い傾向があります。
残念ながらFXに関してどれだけ多くを学んでも手法が完璧になる事はありませんし、むしろ知識を詰め込みすぎたせいでトレード成績が悪化するということがざらに起こりえます。
FXで勝てるようになるための3ステップ
ここまでFXにおける勉強が今まで私たちがしてきた学校での勉強とは一線を画していることを理解していただけたと思います。
ではFXで勝てるようになるためにはどのように行動すれば良いのでしょうか。
ここでは実際に私がFXで勝てるようになった手順を実体験を踏まえながら解説していきます。
- STEP1:「FXトレーダー=かっこいい」をぶっ壊す
- STEP2:過去検証で手法を確立する
- STEP3:ルール通りのトレードをし続ける
STEP1:「FXトレーダー=かっこいい」をぶっ壊す
勝てるようになるためにまず最初にやるべき事は、トレーダーに対して抱いている理想をぶっ壊すことです。
皆さんはFXトレーダーに対してどのようなイメージを抱いているでしょうか。
高層マンションの屋上で優雅にコーヒーを飲み、マルチモニターで常に相場を監視しながら、どや顔でエンターキーを叩く超一流の姿を想像していませんか?
毎朝日経新聞やBloombergなどを見ながら世界中の相場の行方を常に追っている自分に惚れ惚れしてませんか?
このイメージはすぐに捨ててください。
FXトレードを始める上でこのように形から入ってしまう人がかなり多いです。
トレードをする上でパソコンは1台あれば充分ですし、トレードできる最低限の空間があれば充分です。
FXトレーダーは孤独で地味なのです。
トレードルールに定めたトレードチャンスが来たら淡々とトレードをするだけです。
当然トレードをするタイミングではエントリータイミングを慎重に見極めたりはしますが、それ以上の事は考えていません。
STEP2:過去検証で手法を確立する
トレーダーに対する幻想を捨て去ったら次は過去検証で手法を確立することを優先しましょう。
私は過去検証に半年以上かけ、それまでは特にトレードはせず、あくまでも自分の手法の確立にすべての時間を捧げていました。
これが私が実際にトレード手法を考えていたときに残したメモの一部です。
私がどのように過去検証でトレード手法を確立したかについては別の記事にも書いているのでご参照ください。
FXではトレード手法を確立するまでは決してお金をかけるべきではありません。
自分が信じて運用し続けられる手法の確立をトレーダーの仕事の大部分と考えてください。
STEP3:ルール通りのトレードをし続ける
最後のステップは確立した手法をルール通りに運用し続けることです。
トレーダーの主な仕事はトレードルールに則り、トレードを作業のように淡々とこなすことです。
トレードをすること自体は全く重要なことではありません。
「ルール通りにトレードをし続ける」ことが重要なのです。
一生懸命に検証して確立した手法であっても、トレードの成績が伸びなくなったときにはトレード手法に対する不信感や、焦りによってトレードルールを無視してしまいそうなことがあります。
しかし自分自身で確立した手法を最後まで信じて運用し続けることで、長い目で見たときに自分の検証通りの結果を得ることが”期待”できます。
ここで「期待できる」という表現をしたのは、決して計画通りになるとは限らないからです。
いくら過去数年分の相場で良い成績をたたき出した手法であっても、現在の相場は過去の相場とは全く性質の異なるものになっています。
したがって自分の手法がどのタイミングで有効期限切れになるかはトレーダー自身がトレードをしながら分析する必要があります。
このような経験をすることによって自分の手法により自信を持つことができ上でまずは辛抱強く待つことです。
トレーダーとしての真価が発揮されるのは以下のことです、覚えておきましょう。
- 過去検証をしてトレード手法を確立すること
- ルール通りにトレードを実行すること
- 確立した手法を実際に運用して改善していくこと
まとめ
FXにおける勉強は学校の勉強とは全く異なる性質を帯びています。
自分の手法を確立する前の段階で様々なチャートパターンやインジケーターの存在を知っておくことは重要です。
しかし、それらを全て覚えることを目的化してしまうと頭デッカチの負け組トレーダーになってしまいます。
まずは自分の手法を確立し、トレーダーとしてのスタートラインに立ちましょう。