私たちは、何か新しい習い事や仕事を始めるときに、教えてもらうための先生を探すと思います。
ではFXを始めてみたい人は、誰かに教えを乞うた方が良いのでしょうか。それとも、独学で初めても良いものなのでしょうか。
この記事では、独学でFXを始めて現在もトレーダーとして活動している僕が、FXにおける独学について論じていきます。
FX歴3年目の渚です!
トレードスタイルは検証重視のメカニカルトレードで、MQL4のプログラミングやTradeTrainerを利用して、検証を行っています。
普段のトレードではAxioryを使用し、自身で開発した手法により4ヶ月で資金を30万円から150万円までに増やすことに成功したこともあります。
その時の記事もあるのでぜひ読んでください
現在はFintokeiにて資金5,000万円でトレード中・・・・
結論:FXは独学しかない
さっそく結論ですが、FXは独学しかないと思っています。
国内には多くのFX業者やFX関連の団体が存在し、FXセミナーへの参加機会には恵まれています。しかし、残念ながらセミナーに参加することがFXでの成功に貢献することはありません。
なぜなら、FXで稼げるかどうかに知識量は関係なく、研究者のように仮説&検証をコツコツと繰り返すことこそが稼ぐための一番の近道だからです。
どれだけ勉強したかよりも、どれだけ検証を繰り返したかを問われるのがFXです。
独学でFXを学ぶ5ステップ
では次にFXを独学で身につけるための5ステップを解説します。
- 1:取引の仕組みを学ぶ
- 2:気になったトレード手法を試してみる
- 3:トレード本を読む
- 4:検証により自分の手法を確立する
- 5:トレード手法を実践する
1:取引の仕組みを学ぶ
まずはインターネットなどでFXの取引の仕組みを学びましょう。具体的には、
- 利益の出し方
- 注文の仕組み(買い売りとは)
- ロット、Pipsのような専門用語
以上のようなことです。
取引経験が皆無の人にとっては学ぶのに多少の時間がかかってしまうかもしれませんが、取引画面を動かせるところまで持っていければ十分です。
2:気になったトレード手法を試してみる
FXの概要が分かったら、気になったトレード手法で実際にトレードを行ってみてください。
僕の場合、一番最初に気になったのが移動平均線の手法だったので、移動平均線の様々なトレード手法を調べて、実践していきました。
ただし、ここで注意しなければいけないのは、最初から大きな資金でトレードを行わないことです。この段階でのトレードは99%失敗します。
失敗の確率が高いのにもかかわらず、この段階でのトレード実践をオススメするのは、実際のトレードにおけるメンタル面の重要性を体感しておくことに大きな価値があるからです。
3:トレード本を読む
ある程度のトレードの失敗や損失を積んだら、トレード本を片っ端から読み漁ることをオススメします。
自分のトレードで課題に感じている点が明確でない段階で本を読んでも、新たな発見を得ることはできないでしょう。
また、トレード本の中でも良書を選ぶように心がけるべきです。パンローリング社のトレード本はどれも読みごたえのあり、僕自身愛読しています。
ちなみに、私が今まで読んだトレード本は以下の通りです。
- システムトレード検証と実践
- システムトレード基本と原則
- マーケットの魔術師(システムトレーダー編)
- 不確実性超入門
- ゾーン「勝つ」相場心理学入門
- ゾーン最終章→レビュー記事はコチラ!
- トレーディングエッジ入門→レビュー記事はコチラ!
- ニュートレーダー×リッチトレーダー
- ニュートレーダー×リッチトレーダー 完全プラス期待システム
4:検証により自分の手法を確立する
本を読むことで、トレードで稼ぐために進むべき方向性をはっきりさせることができます。僕の場合、それは検証の重要性でした。
正しい検証を行って確立したトレード手法であれば、信じて運用し続けることができます。FXでは同じトレード手法を繰り返すことでしか、優位性を味方につけることができません。
検証のやり方については、以下の記事で解説しているのでぜひご覧ください。
5:トレード手法を実践する
検証が終了したら、トレード手法を改めてリアル相場で実践します。検証を行う前と比べると、明らかにトレードに対する姿勢が異なっていることでしょう。
僕も、検証を十分に行った手法であれば、自信を持ってトレードを行うことができ、結果的によい成績を収めることができました。
ただし、同じトレード手法が永久的に優位性を保ち続けることはないので、並行して検証を続けていく心構えをしておかなければ相場に生き残り続けることはできません。
FX独学で注意すべき点
では、FX独学で注意するべき点はどこにあるのでしょうか。
- 1:遠回りをしてしまう
- 2:ハイレバレッジのトレードで資金を飛ばす
- 3:挫折しやすい
1:遠回りをしてしまう
どの分野でも同じことが言えますが、独学をするということは多少の遠回りを覚悟する必要があります。
私たちがいままで経験した資格勉強や受験勉強では、学校や予備校が確立されたカリキュラムをこなしていれば、最短で合格に近づくことができました。
ただ独学となると、勉強のカリキュラムも自分で設定する必要がありますし、そもそも間違った方向に学習を進めてしまうので、遠回りしてしまう可能性があります。
一方で、FXにおける遠回りは仕方のないことだとも言えます。
FXをはじめとした投資には正解とされる手法(聖杯)が存在しません。そのため、どうしても個々の主観的な成功体験をベースにセミナーなどが組まれがちです。
FXでの短期的な成功は「運」の要素を多く含む部分があるので、再現性を求めてはいけません。むしろ、遠回りしてでも自分なりのトレードスタイルを確立することが大事なのです。
2:ハイレバレッジのトレードで資金を飛ばす
独学でFXを行っている場合には、一度はハイレバレッジトレードで資金を飛ばす経験をしてしまうと思います。
なぜなら、独学ではどうしても「資金管理」や「メンタル管理」よりも、テクニカル分析などのチャート分析に重点を置いてしまいがちだからです。
実際僕も最初のころは、トレードでの失敗の原因がテクニカル分析にあると考えていました。しかし、ハイレバレッジでの大損を経験してから、資金管理やメンタル管理についての学習の必要性を強く感じました。
3:挫折しやすい
独学では失敗の経験をしやすい上に、通常よりも成果が出るのに時間がかかってしまうことがあるので、挫折しやすいと言えるでしょう。
FXは「だれでもすぐに稼げるようになる!」といった過大広告がうたれがちですが、実際1年以内にFXで稼げるようになる人は少ないどころか、約7割が退場してしまっているのが現状です。
FXの独学で挫折しないためには、短期的な成功を目指すのではなくて、長期的な目線を持ち続けることが重要です。
まとめ:遠回りこそが最短の道
この記事ではFXにおける独学について解説してきました。
結論、僕はFXの学習はどんどん遠回りしても良いと思っています。なぜなら、最終的にトレード手法には自信の経験が反映されるからです。
実際僕のトレード手法には、メンタル管理や資金管理の面での自身の失敗経験が反映されています。
「遠回りこそが最短の道」と思っておきましょう。